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【実話怪談③】心霊スポット【合宿場の管理人夫婦と廃病院】

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心霊スポットは、行くべきではないとよく言われますが、いつの時代も心を掻き立てる何かがあるのか、行きたい気持ちがまさっていってしまうモノです。

 

僕自身、大学生の時には友達と連れだって、心霊スポットにいっては怖い思いをして、それを肴に酒を飲んでいたものです。

 

今回は、心霊スポットにまつわる怖い話です。

 

これは僕の大学の時の友達から聞いた話です。当時は、彼は、アーチェリー部に所属する大学3年生で、合宿に行っていた時の話です。

 

彼が練習から帰ってくると、6人いる同期の一人T君が声をかけてきたそうです。「O、この近くに心霊スポットがあるって聞いたんよ、夕食後にいかん?」彼もそのT君も、心霊スポットが三度の飯より好きなタイプで、すぐさま「面白いじゃん、ぜひ行ってみようぜ」と行くことになりました。

 

そんなこんなで夕食後、合宿場の管理人さんに場所と道を聞いて、「いざゆかん」と盛り上がりながら玄関に向かったそうです。すると、3年生の同期のS君が玄関先で煙草を吸っていたそうです。

 

「よー。一服中?」とS君に声をかけたO。S君は静かにうなずき、じっとOのことを見つめたそうです。「ちょっとやばいかな」Oはそう思ったといいます。

 

というのもこのS君、霊感がある人で、Oが嘘をついたらすぐわかる人だったからです。

 

「2人はすごく盛り上がっていたじゃん。どこかに行くのか」と聞かれ、隠し切れないと思ったOはことの顛末をS君に話したそうです。

 

「そこ、そんな噂ないと思うけどな。」と言われてしまいました。しかし、どうしても行きたかったOとT君。

 

苦肉の策で、「じゃあ皆に聞いて行きたいってなったら、みんなで行こう」とS君を説得したそうです。

 

3年生のみんなを集めて、心霊スポットに行かないかというと、合宿に来たということで解放感もあったんでしょう。

 

みんな、二つ返事で「行きたい」となったんだそうです。S君以外のみんなが「行きたい」といってしまいましたから、S君も行かないわけには行きません。

 

仕方なく心霊スポットに行ったそうです。

 

その心霊スポットは、車で行くと20分のところです。しかし、当時はバスで来ていたこともあり、みんな連れ立って歩いていくことになったそうです。

 

暗い暗い山道のなか、懐中電灯を人数分もって、歩いていくと、一人がこんなことを言い始めます。

 

「心霊スポットついたら、怪談やらね?」、「おいおい、馬鹿言うなよ」なんて談笑しながら歩いていくと、心霊スポットについたそうです。

 

合宿場からは小一時間の場所にあるそこは、3年前に潰れてしまった廃病院だったそうです。

 

その病院は3階建ての洋装だったそうで、壁につるが絡まって、雰囲気がある場所です。なんでも噂では、3階の手術室に死んだ女の子の幽霊が出るとか、ナースコールがやまないと言われているいわくつきの病院だったようです。

 

雰囲気がある病院を前に、T君とOは大はしゃぎ。何とか中に入ることができた彼ら。みんなで1階から順に回っていったんだそうです。

 

1階から2階へとつながる階段を上っている途中に、来ていた一人が足を止めて言いました。「この部屋には入らない方がいい」、盛り上がったOとT君に横やりを入れたS君です。

 

OとT君は、口々に「何で?」とか「空気読めよ」などとS君に暴言にも似た抗議を投げかけたそうです。でもS君は「辞めた方がいい」の一点張りです。

 

いつものS君はとてもやさしく、相談に乗ってくれるタイプの人なんですが、今日は違います。

 

そんな彼を知っているからか、何かを感じ取ったT君もOもみんなを説得して、来た道を引き返し、急いで合宿場に戻ったそうです。

 

無事に帰れた彼らは、S君に止めたのか聞いたそうです。するとS君から帰ってきた言葉は、ショックな言葉だったそうです。

 

「俺ら、あの心霊スポット入るときって、チェーンされとったのみたやん?入るとき、窓のところのベニヤを割って入ったやろ?めっちゃ苦労して入ったやんか。ってことは、外からは誰もまだ来てへんってことやねん。そう思ってたんやけどなあ…」

と意味深な言い方をしたんだそうです。

 

「どういうこと?」気になったOはS君に聞き返したそうです。するとS君はつづけたそうです。「でもな、人の気配を感じたんよ。しかも2人はおった。誰も来てない廃墟にある気配の人って、もしかしたら犯罪者かもしれんって思ってしまってな。ホンマにそうやったら殺されたら困ると思って、にげるのに必死やってんな。」それを聞いた彼らは背筋が凍るように感じたとか。

 

翌日、彼らは合宿場の管理をしている夫婦にお礼と別れを告げ、こちらに戻ったんだそうです。しかし、今から思い帰しても、怖くなるそうです。

 

たいていの心霊スポットは人が行き来している場所ですが、たまに誰も来ない心霊スポットが存在します。そんなところには注意しないと、命を奪われてしまうかもしれません。

 

くれぐれも注意をしていかないといけないなと思ったという話を聞かせてもらいました。

 

後日談がありまして、T君が合宿場の管理人さん夫婦から聞いた怖い心霊スポットを聞いたことから始まっているんです。

 

でも変に思いませんか?管理人さん夫婦は、行かないほうがいいということは一言も言われていないそうです。

 

管理人さん夫婦は、彼らに行かせるに仕向けるかのごとく、誘導しています。この管理人夫婦は、一体OやT君たちに、どうなって欲しかったんでしょうか?

 

二度も怖くなる話を聞かせてもらいましたね。