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【実話怪談⑧】廃墟探検の恐怖体験

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こんばんは。紅蓮です。

最近は趣味で廃墟を巡ったり、中を散策したりするいわゆる廃墟マニアという趣味が人気なんだといいます。

 

そんな廃墟も心霊スポットの一つといえる場所ですね。

 

今回はそんな廃墟を舞台にしたお話でして。

舞台は、山奥にひっそりと佇む廃墟。そこで体験した、もう一人の自分との恐ろしい邂逅を、語り尽くします。

 

ぜひ最後までお読みくださいね。

廃墟探検

私は学生時代から、友人と廃墟探検に出かけるのが趣味でした。

 

ある日も廃墟探検に出かけていました。

 

その日はひなびた田舎道を車で進み、鬱蒼とした森に入っていくと、目的の洋館の廃墟が見えてきました。

 

「ようやくついたね」

車から降りて洋館を見上げると、蔦が絡みつくように生い茂った2階建ての洋館。

まるで異世界に迷い込んだような不気味な雰囲気を漂わせていました。

異様な光景

「中に入ってみようよ」

と玄関まで行くと、そこはもうすでに朽ち果てており、内部は薄暗い闇に包まれていました。

 

懐中電灯の光を頼りに、足元に気を付けながら、一歩一歩慎重に足を踏み入れていきます。

 

埃まみれの家具や散乱した生活用品が、かつてここに人が住んでいたことを物語っていました。

 

しかしそこには、重くて奇妙な違和感がありました。

 

壁に飾られた家族写真や、子供のおもちゃなど、明らかに新しいものが置かれているのです。

 

「あれ」

私はおもいました。

もう一人の私

それでも気にしないでおこうとみんなで2階に上がると、さらに異様な光景が目に飛び込んできました。

 

なんとそこには、窓際に背を向けた少女が立っていたのです。

 

長い黒髪が床まで垂れ下がり、白いワンピースを身にきていました。

 

その姿は、まるで鏡に映った自分を見ているようでした。

恐怖の追跡

私は恐る恐る少女に近づき、声をかけました。

 

「こんなところで何をしているの?」

 

しかし、少女は振り返ることなく、静かに立ち尽くしています。

 

私は次の瞬間、背筋にぞっと悪寒が走り、思わず後ずさりしました。

 

少女がゆっくりと振り返ったのです。

 

その顔は、なんと血で染まっていたのです。

絶望の叫び

彼女の顔をみた私は、恐怖で声も出ずただ立ち尽くすしかありませんでした。

 

少女は、血まみれの口を開けて、私に向かって叫び声を上げました。

 

「ぎゃー」

 

その叫び声は、まるで私の魂を引き裂くような、凄まじいものでした。

 

そのあとのことは、全く覚えていません。

謎の失踪

気が付くと、私は廃墟の外にいました。

 

無意識の間に、私はそこから逃げ出していたようです。

 

しかし、まだ少女の断末魔の叫び声が耳に残っています。

 

私は恐怖のあまり、ただひたすらに走り続けました。

消えた廃墟

後日、再びその洋館の廃墟を訪れたのですが、そこは更地になっており、もう何もありませんでした。

 

まるで、私が見たものは幻だったかのように。。。

 

しかし、あの恐ろしい叫び声は、今でも私の耳元で響き続けています。

語り継がれる怪談

あの廃墟で出会った、もう一人の自分。

 

あれは何だったのか、今でもわかりません。

 

他にも不思議なことが残っています。

あの少女はなぜあそこにいたのか?

なぜ私に叫んだのか?

なぜ戻ってこれたのか?

 


今でも不思議でなりません。

 

しかし、あの体験は、私の心に永遠に消えることのない傷跡を残しました。

 

この怪談は、その後、地元で語り継がれるようになりました。

 

廃墟は、今では誰も近寄らない曰く付きの場所となっているそうです。

怪談の教訓

この怪談は、好奇心の代償を描いた話と言えるでしょう。

 

廃墟は心霊スポットとして有名となりがちですが、一歩間違えば危険な場所となるために安易に近づいてはいけません。

 

また、ヒトコワ系の怪談には、死者の怨念や霊的な存在が関わっている場合があります。

 

このような存在は、私たちに恐怖を与えるだけでなく、時には命を奪うこともあるのです。

 

怪談は、単なる怖い話ではありません。

 

私たちに警告を発し、正しい道へと導くための教訓でもあるのです。

最後に

今夜お届けした怪談が、皆様の心に少しでも恐怖と教訓を与えていれば幸いです。

廃墟探検について

廃墟探検は、危険な部分も多々ありますが、独特の魅力のある趣味です。

十分な準備と知識を持って、安全に廃墟探検を楽しんでください。

廃墟探検の注意点

  • 危険性: 廃墟は朽ち果てているため、倒壊などの危険があります。
  • 不法侵入: 廃墟は私有地である場合が多いため、不法侵入となる可能性があります。
  • マナー: 廃墟はゴミ捨て場ではありません。持ち込んだゴミは必ず持ち帰りましょう。
  • 事前調査: 事前に廃墟に関する情報を収集しておきましょう。
  • 装備: ヘルメット、懐中電灯、マスクなどの装備が必要です。
  • 同行: 単独での廃墟探検は避け、複数人で行くようにしましょう。

てことで今回はこの辺で。

また次回に。